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文庫版ローマ人の物語28〜すべての道はローマに通ず下 塩野七生

 街道を橋を扱った上巻につづいて、上水道と医療・教育制度を扱った下巻。
 軍団によって工事や保守がおこなわれていた街道とは異なる様子が分かってくる。特にソフトなインフラである医療・教育制度に関しては民間に任せられる部分が大きい。
 キリスト教の時代に入ってからは国家の役目になってくるのだが、否定的な見方をしてしまう書かれ方であった。

 水道はやっぱり遠くからわずかな角度をつけて引っ張ってくる技術に感心する。定期的な工事がないと技術も衰退してしまうと思うのだけど、保守作業だけでも何とかなっていたのかな。
 ポエニ戦争による谷間の時期が終わった後に、新しく水道工事をするときは大変だったかもしれない。

 教師の授業料について具体的な数字があげられていた。子供の授業料が月8アッシスで、生徒が20〜30とすれば160〜240アッシス。非熟練労働者の給料が10アッシス/日らしいので、教師の給料は労働者とあまり変わらない結果になってしまう?
 受け持っていたクラスが一つとは限らないにしても、普通の教師は現代と変わらないくらいの薄給だったようだ。

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ローマ人の物語〈28〉すべての道はローマに通ず〈下〉 (新潮文庫)
ローマ人の物語〈28〉すべての道はローマに通ず〈下〉 (新潮文庫)
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