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東アジアに翔る上毛野の首長〜綿貫観音山古墳 大塚初重・梅澤重昭

 シリーズ「遺跡を学ぶ」119
 古墳が異常に多い群馬県の中でも、未盗掘で特殊な副葬品がみられる綿貫観音山古墳が紹介されている。

 副葬品にふくまれる銅鏡と銅製水瓶、鎧などが朝鮮半島との強い関係を物語っている。他の副葬品についても国産品と決めつけられないものがあるらしく、元素比率などを使った産地の検討が今後おこなわれてほしいものだ。
 副葬品は伝来してきたのではなくて、埋葬者自身が朝鮮半島まで行って入手したものと推定されている。東奔西走当時にしては非常に広い範囲を駆けめぐった人物が、最後は群馬県で亡くなったのかもしれない。

 埴輪も興味深い。祭礼の様子や馬型埴輪が古墳上を巡っている様子が冠の装飾に似ていることなど、当時の死生観が感じられた。
 あと、群馬県の古墳の復元整備状況が見事なことにも感心させられた。これが古墳本来の姿だ!と木に囲まれた陵墓に対して訴えている気がする。

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東アジアに翔る上毛野の首長 綿貫観音山古墳 (シリーズ「遺跡を学ぶ」119)
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