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地球情報地図50〜自然環境から国際情勢まで アラステア・ボネット

 山崎正浩 訳。
 非常に範囲の広いテーマでまとめられた世界地図50枚が展開される地図の本。たった一枚にまとめられている情報の背景には非常に大規模で入念な活動が展開されたことも意識したい。
 情報地図の一枚一枚が非常に多くの情報を与えてくれる。誤読もありえるが、可能性は無限である。

 世界地図であるから同じ指標で、世界中の国々を比較することができる。そのため、著者が指摘するごとく、アフリカ大陸南部の国がそれなりに安定していることが見えてくる。
 病気に対応する経済力さえ備われば、彼らは浮上して来れるはずだ。長期的な投資先として有望かもしれない。

 有毒動物や両生類の種類など、様々な視点から各地の自然の豊かさが見えてくる地図もあった。ロシアみたいに国土の広さで種類を増やしていたり、フランスみたいに南米の領土も統計にふくまれている場合もあるので、一概には判断できないが、やはり興味深い。
 著者がアジアを「世界の工場」として注目している点も興味深かった。自分の意識はなかなか変われていないが現実は劇的に変化している。それが地図を通してみえてくる。
 本書の力を借りて、少しでも思いこみを修正し、より正確な未来を見通せるようになりたい。


 あと、世界に二人しかいないメキシコ先住民の「アヤパネコ語」話者同士の仲が悪くて、一緒に会話するのを嫌がることがあるとのエピソードが笑っちゃいけないのに笑ってしまった。まじめに考えると、本人たちに限度を超えた苦痛を与えてまで少数言語を生き残らせるべきなのか、人権的な問題になってくる。
 話者が少なくなるほど、その個性によって言語の生き残りが左右されかねないのだなぁ。変質のリスクもまた高くなる(それを考えると仲が悪い場合にも長所がある?間違った言葉遣いは指摘されるので)。

関連書評
地図で見るラテンアメリカハンドブック 原書房
アラブ・イスラエル紛争地図 マーティン・ギルバート 小林和香子・監訳

地球情報地図50: 自然環境から国際情勢まで
地球情報地図50: 自然環境から国際情勢まで
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