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岩石はどうしてできたか 諏訪兼位 岩波科学ライブラリー269

 タイトルから岩石の形成論が展開されるものと思っていたら、「岩石学はどうしてできたか」が長い人名の列によって紹介されていた。
 遙か昔から始まって現代に生きる90歳(2018年時点)の著者と一緒に研究した人々まで、大量の肖像画を記憶のたよりに岩石学の歴史を追うことができる。

 どうしてもプレートテクトニクスが画期に思えてしまうのだが、岩石学においては水成論と火成論の激突こそが重要だったらしく、その周辺に関する話題が印象に残った。
 火山のある国、ない国、島国と大陸の国など、研究者が生きていた国の状況がそれぞれの説に影響を与えていることが伺えた。
 だから日本の研究者がやってきたことも世界的な意味をもってくる。

 今後の研究は先進国にはめずらしい地質をもつ発展途上国の研究者が牽引していくのかもしれない。過去の様子から、岩石学のそんな未来を思った。

関連書評
鉱物・岩石入門 青木正博
新潟の花こう岩の生い立ちを読む 加々美寛雄・志村俊昭
岩石概論 宮城一男 共立出版株式会社

岩石はどうしてできたか (岩波科学ライブラリー)
岩石はどうしてできたか (岩波科学ライブラリー)
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