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国宝「火焔型土器」の世界〜笹山遺跡 石原正敏

 シリーズ「遺跡を学ぶ」124
 日本の縄文時代を代表する火焔型土器。しかし、その分布は地方に限られていて、新潟県周辺に特徴的かつ数百年の短期間のみ作られた土器なのであった。
 縄文人がみんな火焔型土器を使っていたと思いこむと間違える。火焔型土器が祭祀用でまったく使われていなかった可能性は炭化物の付着で否定されていた。
 それでも特別な儀式にかぎって煮炊きされた可能性は残るが。

 国宝「火焔型土器」とは言うが、単体の火焔型土器が国宝になっているわけじゃなくて、複数の火焔型土器のみならず他の出土品もセットで国宝指定されていることを知った。
 重要文化財では遺跡を学ぶシリーズでも、よく出てきた話なので、国宝においても扱いは同じなのだと分かる。そんな重要な出土品あった遺跡なのに、運動場など建設による破壊は中止できなかったことが残念だ。

 地震によって火焔型土器がダメージを受けた話もショッキングだった。
 著者が学んでその後の地震では効果のあった地震対策が世界中の博物館で使われることを願う。

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国宝「火焔型土器」の世界 笹山遺跡 (シリーズ「遺跡を学ぶ」124)
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