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日本の恐竜図鑑 宇都宮聡+川崎悟司

 「実は恐竜王国」とのアオリもついて、日本でみつかった恐竜の姿がイラストで楽しめる。部分化石なので恐竜そのものの生態よりも、みつかった経緯のほうに情報が集中している場合もあるが……。
 近隣の中国などでの研究が進展したおかげで、わずかな化石からも議論が可能になっているらしい。そうして得られた情報が中国などの研究に役立てば、どんどん研究が進んでいくかもしれない。

 部分化石が多い中、かなりの骨が見つかっているのに特徴的ではないため、特定の種だと認定できない化石もあった。そういう場合は化石研究の先進地が完全に有利だ。凡庸な種でも最初に発見すれば特別な種になる。
 発見から論文発表まで時間がかかる場合もあって、フタバサウルスの場合は1968年にみつかって2006年に論文発表である。当時高校生った発見者に孫がいても不思議じゃない。
 慎重なクリーニングには時間が掛かるし、しかたのないことだが。

 恐竜化石を探すときにはカメの化石を探すといいことが著者の経験から説明されている。また貝化石の研究者のほうが植物化石の研究者よりも恐竜化石をみつける可能性が高いらしい。
 身近な恐竜産地を探すときに注意したら良さそうだ。あと、産地の荒廃が問題になっているのは、やはり化石も鉱物同じだと分かった。

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