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まるごと探求!世界の作物 イネの大百科 堀江武

 日本や他のアジア諸国にとってとても大きな意味をもっている作物イネ。その歴史と生態、今後への展望がみえてくる。
 本書だけから情報をえると、日本の農業の未来は明るい感じがする。意欲的な取り組みを紹介しているのだが、その広がりは見えてこないから。この本も取り組みが広がる助けになればいいなぁ。
 アイガモ農法が中国では1000年以上前から行われていたらしいことには笑った。それこそ一部地域のやりかたで広がらなければもったいないことになる。広がらない合理的な理由もなにかしらあったりするけれど。

 稲と米みたいに言い分ける国は日本以外には朝鮮や中国、もちは日本以外では中国の一部しか食べていないらしい(代わりに日本は米の麺を食べていない)ことなど、国際的なトリビアも手に入った。
 水さえ確保できれば日射量が多いほど育成に有利なため、カリフォルニアやオーストラリアの灌漑でえられる米の田んぼ面積あたりの収穫量は日本を超えているらしい。
 しかし、不安定なオーストラリアの米収穫量グラフをみていると、あてにしちゃいけない気しかしない……一定量はかならず確保して、バイオエタノールにしているわけでもなし。

 アフリカイネとアジアのイネを交配させた品種がアフリカの救世主になる可能性に触れられていた。逆にアフリカイネの遺伝子資源がアジアのイネにとっても役に立つ場合はないのなぁ。
 あと、イネがコムギよりもタケに近縁だと知って驚いた。

関連書評
そだててあそぼう6〜イネの絵本 やまもとたかかず・へん
おいしい”つぶつぶ”穀物の知恵 盛口満 文・絵

イネの大百科 (まるごと探究!世界の作物)
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