<< NHKスペシャル「完全解剖ティラノサウルス」 土屋健 | main | 世界の美しい本屋さん 清水玲奈 >>

セラミックス 第53巻 7月号(2018年)

■ Ce3+を発色源とする新規な優環境型の赤茶色無機顔料
 原発事故のせいでマイナスのイメージがついてしまっているセリウムであるが、赤色無機顔料として無害なものを作れる可能性があるらしい。酸化鉄では需要を満たせないんだな……
 日本の希元素に頼らない政策によって余ってしまっているので用途を模索している事情は皮肉だった。

■ 酸化亜鉛受光層によるUVセンサー
 どうも、この筋の研究では亜鉛がけっこう熱いらしい。発見はけっこう遅れた元素だしなぁ。
 健康目的というか、子供を心配する親が関連商品をもたせたがりそうな技術だ。学校に採用されれば一気に広がるかも?

■ コアシェル型セリア微粒子による構造色の発現
 構造色は経年劣化しない!そういう強みを活かそうという話。そういえば正倉院の玉虫厨子は今でも綺麗なのかと思ったが、そもそも玉虫の羽根がほとんど失われているらしかった。復元品でイメージが混乱していた。

■ 無機蛍光体を分散させた農業用波長変換シート
 透明なシートにルビーを混ぜることで作物が利用できない波長域の太陽光線を利用させる研究。植物側を遺伝子操作して緑色の光に反応させる方法もありそうだけど……
 実用化されればルビーを使っているとしてブランド化してくることが瞼に浮かぶような技術だ。

■ ホタテ貝殻から創製した蛍光体とその応用
 炭酸雰囲気でホタテ貝殻を焼けば蛍光する。ホタテ以外の貝殻でも蛍光するのか?個人的にはそっちが気になってしまった。大気中で高温にさらしても数日間は光るらしいので個人レベルでもアサリの貝殻などで試せるかも?
 利用方法については実用化のために製薬会社が導入する精巧極まる機械のことを想像して頭が痛くなった。それでもお金を持っている業界なので必要があれば導入するだろう。


■ UNITECR2017とサンティアゴ訪問
チリの首都サンティアゴで開かれた学会の報告と、サンティアゴの観光案内。日本から直行便が出ていなくて27時間の旅になったそうだ。これにお金を出してくれる筆者の会社(新日鐵)は、やっぱり凄いな。聖堂の姿などには新大陸でもけっこう歴史が感じられた。

■ 東京工業大学 科学技術創成研究院 フロンティア材料研究所 大場研究室
 計算によって目的とする物性をもった物質をあらかじめシミュレーションして材料開発の近道を作ろうという研究をしている研究室。計算のために利用されている量子力学が直接的に一般の生活に役立っていることが分かる。
カテゴリ:工学 | 23:24 | comments(0) | trackbacks(0)

スポンサーサイト

カテゴリ:- | 23:24 | - | -
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://sanasen.jugem.jp/trackback/3524
トラックバック