昆虫のすごい瞬間図鑑 石井誠
2018.08.13 Monday | by sanasen
身近な昆虫にも感動の瞬間がある。そもそも身近なのに名前を知らない昆虫がたくさんある。
人に知られていなくても彼らは熾烈な生存競争を戦っている。
寄生バチは昆虫の仲間であると同時に昆虫にとっても恐ろしい相手で、20種以上の寄生バチに狙われているツツゾウムシには思わず同情してしまった。
そんな寄生バチも寄生ハエによって獲物にされることもあると、決定的な瞬間が撮影されている。ああいう場合は卵を産みつけずに餌だけおとりに埋めてしまう生存戦略はできていないのかなぁ。
あのスズメバチさえ毒針の集中攻撃で倒してしまうヨコヅナサシガメの存在にも驚いた。桜の木専門じゃなければ昆虫の天下を取れそうだ。
カマキリの共食いに関する情報も興味深く、メモさせてもらった。
著者は70年以上も昆虫の撮影を続けている1929年うまれの方とのこと(2017年2月の発行である)。本を読んでいると日本には無数に凄い人がいることも実感できる。
関連書評
ムシの考古学[増補改訂版] 森勇一
百姓仕事がつくるフィールドガイド〜田んぼの生き物
昆虫のすごい瞬間図鑑: 一度は見ておきたい!公園や雑木林で探せる命の躍動シーン
人に知られていなくても彼らは熾烈な生存競争を戦っている。
寄生バチは昆虫の仲間であると同時に昆虫にとっても恐ろしい相手で、20種以上の寄生バチに狙われているツツゾウムシには思わず同情してしまった。
そんな寄生バチも寄生ハエによって獲物にされることもあると、決定的な瞬間が撮影されている。ああいう場合は卵を産みつけずに餌だけおとりに埋めてしまう生存戦略はできていないのかなぁ。
あのスズメバチさえ毒針の集中攻撃で倒してしまうヨコヅナサシガメの存在にも驚いた。桜の木専門じゃなければ昆虫の天下を取れそうだ。
カマキリの共食いに関する情報も興味深く、メモさせてもらった。
著者は70年以上も昆虫の撮影を続けている1929年うまれの方とのこと(2017年2月の発行である)。本を読んでいると日本には無数に凄い人がいることも実感できる。
関連書評
ムシの考古学[増補改訂版] 森勇一
百姓仕事がつくるフィールドガイド〜田んぼの生き物
昆虫のすごい瞬間図鑑: 一度は見ておきたい!公園や雑木林で探せる命の躍動シーン