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京都時代MAP 平安京編

 ずっと東寺が廃れない!すごいぞ、東寺!しぶといぞ、東寺!本編では特に言及されていないぞ!

 平安時代を前中後の三つにわけて、京都の変化を地図にした本。それぞれの時代における重要な変化もまとめている。

 平安時代前期は藤原氏が支配し、唐風から国風への転換があった。その象徴として漢文に詳しかった菅原道真の左遷があげられている。しかし、遣唐使をやめさせたのも菅原道真ではなかったか。民間交流が活発になったからなどの理由があっても、そこに触れていない本書の主張を素直に受け止めることは出来なかった。

 中期は源氏物語に関する情報がメイン。人物相関図をみているだけでクラクラしてくる。親子連続で関係をもつことが、姿も似ているのだから自然、みたいな?源氏物語が当時の常識的感覚を描いていたはずもないが、これにあこがれ、受け入れられる土壌はあったのだな。イラストのせいか、朧月夜がいちばん魅力的にみえた。
 春夏秋冬をイメージした六条院に愛人を配置したことは、もし男性がなろう小説で書いたら目立ったときに相当いわれるやつだ……紫式部は現代の自分すら置き去りにするほど尖鋭的すぎる。

 後期は武士の時代がやってくる。平清盛が六条河原の戦いに勝ってから、権力を完全に握るまでの間には二条天皇親政派との第二ラウンドがあったことを知った。
 運良く手に入れた権力であっても、完璧に固めて見せたことは、清盛が配置した建物の地図が語っていた。

関連書評
平清盛〜「武家の世」を切り開いた政治家 上杉和彦
図説源平合戦のすべてがわかる本 洋泉社ムック

京都時代MAP 平安京編 (Time trip map)
京都時代MAP 平安京編 (Time trip map)
カテゴリ:日本史 | 20:06 | comments(0) | trackbacks(0)

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