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夢見が丘 横井哲正

 この本を読むたびに思うのだが丘じゃなくて島の方が内容に適合しているんじゃないか?どうしても丘にしたい何らかの理由があったんだろうか?元ネタがあるのかもしれないな。

 えー、この小説ではヒロイン佐倉沙夜の能力を巡って世界の命運をかけた戦いがせいぜい愛知県の範囲で行われ――まぁ、強烈な新機軸もない代わりに、そつもない話で魅力的かつある種病的に哲学的なキャラクターで勝負する作品。なんだが、昔は魅力的に見えたキャラクターの感性が若いというより幼くみえてしまって共感できなくなっていることに気付いた……つまり私が年を取ったと?まさかね。
 それでも、どこか気品と儚さがある文体は私の前で輝き続け、甘美でどこか危険な香りがする感慨に浸らせてくれた。

 この作品は私の人生の中でもトップ3に入るほど読み返した作品で、その理由は自分でも良く分からないのだけど、半生と共にあったから読むたびに私に自己の変化を突きつけてくれる。

夢見が丘
カテゴリ:ファンタジー | 22:04 | comments(4) | trackbacks(0)

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カテゴリ:- | 22:04 | - | -
コメント
 私もこの作品が大好きです。某古本屋の全国チェーンでみつけて何の気なしに手にとってレジに持っていったのが始まりでしたが、それから大切にしてますし、その某島へもいってしまいました。雲井の彼方よりきたとかいうものとの対決がクライマックスなんでしょうけど、むしろ最近は沢村さん夫妻のほうが好きになってますね。
 買ったときは多分半分絵で選んでますけどいい絵ですね・・。
| 恐竜戦隊 | 2007/04/19 2:34 AM |
 コメントありがとうございます。

 不思議と手元においておきたくなる魅力のある作品ですよね。回想と現在で二重に雲居の彼方より来たりしものと対決しているのも興味深いですが、沙夜がだれにもなびかず物語としての緊張を保ったのもプラスに働いたのかもしれません。

 イラストはカルトな人気のある漫画家さんなんですが、非常に遅筆なのが困りものです。
| こいん | 2007/04/19 12:49 PM |
 いつか聞いてみたいと思っていましたが、こいんさんは篠島に行かれましたか?
| 恐竜戦隊 | 2007/07/14 8:30 AM |
 幼い頃に三河湾のどこかの島に行った記憶があるのですが、おそらく篠島ではなかったと思います。見た事はあるはずです。一度、行ってみたいものですね。
| こいん | 2007/07/14 2:02 PM |
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