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一揆の世界と法 久留島典子 日本史リブレット81

 江戸時代の百姓による一揆ではなく、中世のさまざまな階層の人々によって結ばれた一揆について主に取り扱ったリブレット。

 タイトルにもある「一揆の法」が、下手な大名の分国法(結城氏や伊達氏のことだーーっ!)よりも整っているように見えた。それは一揆が目的を明確にしていて、一揆契状の内容もそこに集中できているからだと思われる。
 それでも、これらの法を作った人々の賢さは疑いようがない。

 伊賀や甲賀の惣国一揆は著者の注目度が高く、中小領主による領域支配のための一揆という新鮮な知識を知ることができた。
 いくら日本中が分裂していた時代でも、ある程度のスケールをもっていないと、百姓の逃散や犯罪者の移動に対応できない。問題への対応を迫られた国人たちの苦労が想像できた。
 まぁ、著者も指摘しているように戦国時代の日本全体で同じ方法が採られていたと受け取ってしまうのも早計であり、一揆の意外な一面が印象的だけに気をつけなければいけないところもあった。

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一揆の世界と法 (日本史リブレット)
一揆の世界と法 (日本史リブレット)
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