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帝国主義と世界の一体化 木谷勤 世界史リブレット40

 中江兆民>福沢諭吉
 中江兆民を江兆民と読んで中国人に思ってしまった。アジア人への欧米人の差別を批判した彼にくらべて、脱亜入欧の福沢諭吉は差別構造を壊せない。天は人の上に人を作らず……。

 本書は、帝国主義に関する歴史的な議論を追いかけて、まとめている。ろくでもない研究と主張をした学者の名前が容赦なくあがってきて、後世の審判が機能していると感じる。
 いくら民主主義よりの帝国主義だったと主張しても、イギリスの学者がろくでもないんじゃ視線は厳しくなる。皇帝ヴィルヘルムの黄禍論ももちろんひどいが。

 第一次世界大戦でイギリスとフランスは植民地から大量の動員と搾取を行っていて、後々まで非常に大きな影響を及ぼす結果を招いている。第一次世界大戦によってアメリカの黒人兵士が急速に増えたことも興味深かった。
 差別はしつつも、白人だけが血を流しまくる覚悟はなかったんだな。

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帝国主義と世界の一体化 (世界史リブレット)
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