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織田信長〜近代の胎動 藤田達生 日本史リブレット人045

 織田信長を天下を見据えた改革者と評価する一方で、家臣の心理を読み損ね謀反でやられたと下げもするリブレット。織田信長本人よりも足利義昭や明智光秀、羽柴秀吉などのライバルや周辺人物にスポットライトが当たっている時間が長い。
 原本が博物館の所蔵になった光秀の書状から本能寺の変の真相に迫ってもいる。

 光秀を準一門衆として重用していたと思ったら、純一門衆に近国を与えるためにお払い箱にする流れだったかもしれないとは、信長も嫌な権力者だ。
 荒木村重の反乱からあまり学んでいない?
 秀吉も自分に子供がいないことが強みだったのを忘れて、秀頼への相続に執着して豊臣家を滅ぼすし、絶対的な権力を握ってしまえば有能な部下に頼もしさよりも疎ましさを覚えるものなんだろうな……。

 だが、信長は中央集権を志向した。部下の助けが必要な強者が共存する日本を志向せず、部下が邪魔になる日本を。ある意味で本能寺の変への方向性は天下布武を決めたときに定まったのかもしれない。
 もちろん、地方分権ルートなら織田家が命脈を保った保証もない(滅んでいないが)。

関連書評
安土〜信長の城と城下町 滋賀県教育委員会・編著
天下布武の城〜安土城 木戸雅寿

織田信長: 近代の胎動 (日本史リブレット人 45)
織田信長: 近代の胎動 (日本史リブレット人 45)
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