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伊能忠敬〜日本をはじめて測った愚直の人 星埜由尚

 日本史リブレット人057
 日本で10番目に業績を知られている人物というデータもある伊能忠敬の伝記的リブレット。戦前に創られた人物像から伊能忠敬を解放して、実像に迫っている。
 私財を投じて日本の測量に挑んだのは立派なことで、伊能家が45億円の資産を蓄えていたと言っても、なかなか真似できることではない。現代の日本の富豪をみていると、特にそう思う(札幌の寄付しまくっている不動産業の人みたいな例もあるけれど)。

 地球の大きさを割り出すために緯度の一度を正確に測定することが当初の目的で、そのための方便に列強が迫る蝦夷地の測量を持ち出したことがすべての始まりだったが、それが分かってからも測量を続けたのだから日本に必要な事業であると強く意識していたに違いない。
 体制の整った後半に測量された西日本の方が緊急性の高かった蝦夷よりも詳細に測量される結果になったのは皮肉だ。まぁ、蝦夷については伊能忠敬の後継者たちも測量しているので問題ない?
 最後の江戸の測量によって、それまでの測量データを正確につなぎ合わせることが可能になったのも面白かった。

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伊能忠敬―日本をはじめて測った愚直の人 (日本史リブレット人)
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