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シーラカンス〜ブラジルの魚類化石と大陸移動の証人たち

 藪本美孝・著。
 博物館に鑑定目的で持ち込まれる標本は、ブラジル産の魚類化石が一番らしい。それだけ市場に溢れているのだろうけど、国産で自分の手で取った化石でないことが残念に感じた。その場合は産地が分散してしまうから統計的に勝てないせいもあるのかな?

 本書はブラジル産の魚類化石を現生魚類のように鑑定できる図鑑を志向している。博物館学芸員には便利そうだ。世界に10個体しかない化石まで載っていて、市場で全てに遭遇するのは難しそうだが。
 ブラジルの産地紹介も興味深い。魚化石の入った石灰岩を床材に生活している現地の人が羨ましい。

 また、シーラカンス類の図鑑にもなっていて、こちらは世界中の標本が紹介されている。アフリカとインドネシアのシーラカンスについて、インド亜大陸の北上によって分布が分断された説が載せられていた。
 昔読んだ本ではインドネシアのシーラカンスが本家で、アフリカのシーラカンスはインドネシアから流れてきた連中の末裔とされていたが、その説とは対立しているなぁ。本書では両者の分岐は6000万年前とも言われている。
 また、現代に生きるシーラカンスは、他の滅亡したシーラカンスとはジュラ紀に分かれたらしく、知識の上で生きた化石の度合いが増した。

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シーラカンス―ブラジルの魚類化石と大陸移動の証人たち
シーラカンス―ブラジルの魚類化石と大陸移動の証人たち
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