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幕末明治の江戸城 平井聖・監修 浅野信子・解説

「現状比較 地図と写真で見る」がタイトルの頭についている。
 明治維新直後、荒廃する江戸城の姿を憂えて写真撮影をおこなった蜷川式胤という立派な人物がいて、彼の江戸城写真(多くが彩色されている)をメインにして若干の写真を加えたものが収録されている。
 地図で視点の方向を表示し、同じアングルから現在の写真も載せているので、非常にわかりやすい。かつての面影を残している場合は、石垣や土塁、濠のおかげで構造物はかなり貴重である。
 たまに門が残っていて重要文化財にされてはいる。

 後半では政府の陸軍が内乱にそなえて整備したのではないかという物騒な経歴をもつ江戸城周辺の地図が収録されていた。
 ほとんどの地域が大きく様変わりしていて、写真では激変していても江戸城の方がまだ落ち着いていると感じられた。関東大震災に東京大空襲と町の姿を一変させる出来事があったことも意識できる。
 明治時代から動いていないイギリス大使館が地味に凄い。なにが起こったらイギリス大使館が動くことがありえるだろうか……核攻撃かな。

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現状比較 地図と写真で見る幕末明治の江戸城
現状比較 地図と写真で見る幕末明治の江戸城
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