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鳥類学者無謀にも恐竜を語る 川上和人 生物ミステリー

 恐竜にはよく分からないことが多いから楽しく想像を語れる。
 鳥類学者が歴史小説家みたいなことを言い出した!歴史学者だったら、わからないから楽しく補っていいみたいな言い方はできない。そういう意味では本書は通常よりも遙かに過去の時代をあつかった歴史小説といえるのかもしれない。
 まぁ、想像にも何らかの(こじつけに近くても)根拠を示しているところは、やっぱり学術よりだと思われる。

 ユーモアの効いた文章に踊らされながら、恐竜への関心をテコに鳥類への知識が増えた気がするので、著者の意図は果たされたと思う。
 Tレックスボーンステーキを酒の肴にされた恐竜学者の反応は?……日本は恐竜学者の勢力があまりないことも本書出版の追い風になったのかもしれない。
 これがアメリカでの英語出版だったら自称小心者の著者は……?

 もしも鳥類がいなかったら?+もしも哺乳類がいなかったら?の妄想は生態系のジェンガみたいだった。ひとつやふたつのブロックを抜いても倒れない(木が生長して穴が塞がる)が、いっぺんに大量のブロックを抜いたら全体へのダメージが生じるかもしれない。
 人類は、無差別に滅ぼしているわけじゃなくて特定の性質をもった種を狙い撃ち状態だから始末が悪い。

関連書評
そして恐竜は鳥になった 小林快次・土屋健

鳥類学者 無謀にも恐竜を語る (生物ミステリー)
鳥類学者 無謀にも恐竜を語る (生物ミステリー)
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