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地球46億年気候大変動 横山祐典

 副題は「炭素循環で読み解く、地球気候の過去・現在・未来」
 地球の古気候研究の歴史を追いながら、現在人類が直面している短期的な地球温暖化問題に近づいていった。南極の氷床が二酸化炭素濃度600ppmを超えた途端に、一気に溶けてしまう恐れがあることが怖い。我々は子孫にどれほど巨大な負債を遺そうとしているのか……。
 氷河期が周期通りには訪れず、新しい地質時代に突入するシミュレーション結果も衝撃的だった。
 文章は固めで正直、読みにくい。

 かなり多くの研究者が紹介されているため、紹介はやや薄味に感じたが、それでも異色の経歴をもった研究者は記憶に残る。
 あの有名なミランコビッチが元土木技術者だったとは驚いた。能力のある人はどの分野にもいて、研究の世界にやってきたから歴史に名を残すことになった感じかなぁ。
 アメリカの研究者は、なかなか「立身出世」を感じさせる経歴の持ち主が多いことも興味深かった。日本の場合は中産階級が分厚くなっているから経歴は似かよる形になるか。

 著者が世界中で仕事をしてコネクションをもっていることも、さりげなく紹介されている。
 著者の研究以外は1990年代までの研究成果が紹介されていることが多いのは、さらに新しい研究はまだまだ検証が必要なものが多いということだろう。
 古気候研究の最前線は凄いことになっているのが予想できた。

関連書評
ビジュアル版 地球・生命の大進化〜46億年の物語 田近英一・監修
地球全史〜写真が語る46億年の奇跡 白尾元理・清川昌一
大地と海を激変させた地球史46億年の大事件ファイル ニュートンムック

地球46億年 気候大変動 炭素循環で読み解く、地球気候の過去・現在・未来 (ブルーバックス)
地球46億年 気候大変動 炭素循環で読み解く、地球気候の過去・現在・未来 (ブルーバックス)
カテゴリ:地学 | 19:06 | comments(0) | trackbacks(0)

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