<< 覇者の戦塵1945〜硫黄島航空戦線 谷甲州 | main | 歴史家と噺家の城歩き〜戦国大名武田氏を訪ねて >>

星界の戦記此縦觜颪陵詭帖宗/慌浩之

 拡大アルコント共和国に今回も存在感なし!人類史上最大の戦争において常に気配を消している拡大アルコント共和国すごいぞ!この戦争のダークホースになってほしい。
 政治が絡んで純粋軍事的に合理的な選択をできない軍隊ばかりだから、せめて拡大アルコント共和国だけは!
 そんな思いである。

 ラクファカール陥落から約10年。アーヴによる人類帝国の反撃作戦が幕を上げた。標的は「人民主権星系連合体」!人類統合隊に片手間で倒されかねないと言われていた連中だ。弱いところから徹底的にボコる!
 ついでにハニア連邦も参戦して、見方によっては一石二鳥の結果になった。対応を迫られるラフィールたちには迷惑だったが……ハニア連邦の遠征軍が正しい選択を取り続けていれば、霹靂艦隊の勝利は危うかった。
 いっそ、スーメイ人に神託を与えている人工知能が、軍事用にも改造されていればよかったのでは?宇宙派(連合派)はどうせ従わないか。

 ほとんど戦争の描写ばかりで、ジントとラフィールの交流が控えめだった点は残念だった。スポールは名前が出てきただけで笑ってしまった。もはや鉄板。
 新顔の提督たちも有能なようで何よりだ。なんだかんだで、まだまだ帝国の人材層が厚いところを見せてくれた。

 四ヶ国連合はせっかくの実戦なのに、まともに人事評価が機能していないのかな。人材的には洗練されてくる目もあるはずなのだが――でも、人類統合体はアーヴに対して残酷なことが、有能なことより評価されそう。

 いまさらラクファカールの陥落が、ゴースロスの爆散と重なっていることに気づいた。ジントやアーヴの先祖の経験から考えても、星界シリーズは故郷を失って羽ばたく物語なのだ。

森岡浩之作品感想記事一覧

星界の戦旗VI 帝国の雷鳴 (ハヤカワ文庫JA)
星界の戦旗VI 帝国の雷鳴 (ハヤカワ文庫JA)
カテゴリ:SF | 23:22 | comments(0) | trackbacks(0)

スポンサーサイト

カテゴリ:- | 23:22 | - | -
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
トラックバック