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球状コンクリーションの科学 吉田英一

 世界各地から、はては火星でも発見されている球状コンクリーション。この成因について画期的な研究をおこなってきた著者による一冊。
 研究の重要性を伝える冒頭で現代技術をもってしてもコンクリートは100年もたないと書いているが、ローマ時代のコンクリートは遙かに長持ちしている。
 耐用年数は鉄筋コンクリートにしている影響が大きいはずで、コンクリーション並の強度なら現代技術でも再現できないのかな?そんな疑問が湧いた(強度比較がほしかった)。
 そのため、懐疑的な姿勢で読み進めたが、途中で疑問に思ったことにはだいたい回答がでてくる内容になっていた。一番してほしかった再現実験もおこなわれている。
 地質学的には短期間でも再現実験するには長期間みたいなことにはならなくて良かった。

 いちばん引っかかったのは(一部)アンモナイトのコンクリーションが扁平な理由の説明かなぁ。ツノガイみたいに口の部分を中心に腐食酸がひろがるなら、やっぱり球状に広がらないと違和感がある。そういう例も紹介されていたし。
 殻の縁から漏れているの?

 鉄コンクリーションの元となるコンクリーションは生物起源じゃないところも多少の混乱をかきたてた。化石が入っていなければ同位体分析するしかないってことかな。

 核廃棄物処理場のシールに使うのは、スケールが小さいから地震で壊れない構造も、大きくなると壊れる可能性がある問題に直面すると想像したが、どうなのだろうか。

球状コンクリーションの科学
球状コンクリーションの科学
カテゴリ:地学 | 12:33 | comments(0) | trackbacks(0)

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