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アクセントの法則 窪薗晴夫 岩波科学ライブラリー118

 日本語や薩摩弁に隠されたアクセントの法則をわかりやすく紐解く一冊。
 軽く読み始めたのに冒頭からのフックで見事に引き込まれた。アクセントが意識していなくても身近な存在だからに違いない。
 ちょうど愛知県安城市の発音を、「あ」んじょうと地域外の人がいって、地域の人が「あんじょう」と平板式に発音することが気になっていたところだった。
 そして、地域の人も三河安城駅だと、みかわ「あ」んじょうと発音する理由も気になっていた。
 本書を読んだことで、そのあたりもおおよそ納得できた。そもそも日本語としては発音しにくい性質の地名なんだな。

 アクセントに注目することで普段は意識しにくい漢語が和語との違いから炙り出されてくるのも興味深かった。外来語もアクセントの法則を表記方法を工夫すれば本来の発音にもっと近づけることができるはず。
 そのような改革をおこなう気概のある政治家が生まれるかは疑問だが……薩摩弁が標準語によって発音法則を乱されているように、標準語の発音が英語に近づいていってしまう可能性の方が高そうだ。というか、一部ではすでにその傾向があるらしい。
 言語の今後も意識させられる話だった。

岩波科学ライブラリー 118 アクセントの法則 (岩波オンデマンドブックス)
岩波科学ライブラリー 118 アクセントの法則 (岩波オンデマンドブックス)
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