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古生物食堂 土屋健・黒丸

 古生物を食材とした架空の料理を紹介するレシピ本。漫画家黒丸氏のイラストで、アノマロカリスからメガロドンまで美味しそうに調理されている。
 アノマロカリスなどは可食部位が少なかったりするが……。

 さすがに研究者といえども空中城郭を建てることはできず、何らかの現生動物が味や調理法のモデルにされている。系統的に近い動物が生き残っている古生物はいいが、近縁種のいない動物については、解説を読むとやや強引に感じられた。そういう意味では古さよりも、近縁種が現生していることの方が重要である。
 魚竜類のショニサウルスをミンククジラに近いとしている点がいちばん気になった。まぁ、生態が似通っていれば味も似る可能性は高いっぽいが。
 あと、鳥関係の古生物は、寝込みを襲う方法一辺倒で捕獲されていて、退屈な面があった。日本の捕鯨も美化されすぎではないか。どうも伝統的なものだけを強調している。

 捕獲法からはじまる食材の紹介と調理法には引き込まれ、気が付くと結構まじめに自分が料理するところを想像している。
 巨大な卵やフカヒレの料理は、工業的な作業に近くなっている。かなりの重労働である。それでも食材が実在すれば、現代の美食家の要望で調理されることが想像できてしまう。
 人類の食欲は果てしなく、おそろしい。

古生物食堂 生物ミステリー
古生物食堂 生物ミステリー
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