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呉漢・上 宮城谷昌光

 小石も金も拾って磨く人があればこそ価値をもつ。
 人との出会いが雇われ農民の呉漢を金に変えた。もしかしたら、呉漢の陰には金なのに拾われなかった人材がたくさんいるのかもしれない……そんなことも考えてしまった。乱世だから頭角を現した面もあるはず。そうでなくても亭長にはなれているのだが。

 荊州から幽州まで中国を縦断して活動している点もダイナミックである。戦火を逃れた結果とはいえ、未知の場所に飛び込むにも勇気が必要である。
 王莽の賢いが勇気のない人物という評も興味深かった。現代の政治家についても似たようなことが言えるのかもしれない。ちょくせつ会って話し込んだ人は少ないからなぁ。

 煽動者、王郎の活動には妙にわくわくさせられた。偽物でも善政を敷けば歴史を変えてしまう可能性があったのかもしれない。あるいは本物でも負けたゆえに偽物として固定された可能性も感じる。

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呉漢 - 上巻 (単行本)
呉漢 - 上巻 (単行本)
カテゴリ:時代・歴史小説 | 22:55 | comments(0) | trackbacks(0)

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