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図説 鎌倉府 構造・権力・合戦 杉山一弥

 室町幕府の関東における分身。鎌倉におかれた鎌倉府のあれこれをまとめた一冊。出先機関というには独立性が高く、東の王国というには力関係に翻弄されている。
 やっぱり天皇をおさえている室町幕府が主になると考えれば、足利尊氏の選択は正しかった?

 鎌倉府の歴史においては、在地の実力者と京都から送られてきた人材の間で絶えず綱引きが行われており、鎌倉公方は後者に味方しがちであったようだ。
 その一方で、関東こそ足利氏の本拠地であったから、ややこしい。それを基礎とする直轄地を増やしたいから、在地勢力の削減に力を入れてしまった可能性もあるのかも。

 直義派が復権しているところに、かなり不思議な力学が働いていると感じた。
 畠山国清の乱で力を損ねた畠山一族が、京都に移ってから力を伸ばしたことも同様だ。
 権力者については敗者復活の可能性が残された時代であったらしい。さすがに南朝勢力は盛り返せなかったが。

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享徳の乱〜中世東国の「三十年戦争」 峰岸純夫

図説 鎌倉府
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