<< 邪馬台国時代の東海の王〜東之宮古墳 赤塚次郎 | main | 戦国江戸湾の海賊〜北条水軍vs里見水軍 真鍋淳哉 >>

平安末期の広大な浄土世界〜鳥羽離宮跡 鈴木久男

 院政時代に築かれた地上の極楽浄土世界、鳥羽離宮。その発掘調査によって分かったことは当時の高度な土木技術であった!
 建築用の技術を土木技術に転用して、限定的に発展させていった経緯が興味深い。当時の上皇たちが持っていた権力の強さをよく物語っている。
 土木工事や建築物を地方権力者が築いて、献上していた構造もなかなか奇っ怪な感じで中世らしかった。当時を今の価値観で認識するから、そう思えるのだが。

 鴨川と鳥羽離宮の関係がおもしろく、交通や物資輸送の便と水害リスクのバランスをよく考えて鳥羽離宮が築かれたことが分かった。
 船での寺院巡りは非常に特別な体験に思えたに違いない。ある意味で接待の道具の側面も持っている。

 これほどの遺跡が記録保存されて、発掘された部分は一部しか残っていないことが衝撃的だった。さすが遺跡も過密の都市、京都……。

新泉社 遺跡を学ぶシリーズ感想記事一覧

平安末期の広大な浄土世界 鳥羽離宮跡 (シリーズ「遺跡を学ぶ」131)
平安末期の広大な浄土世界 鳥羽離宮跡 (シリーズ「遺跡を学ぶ」131)
カテゴリ:日本史 | 19:24 | comments(0) | trackbacks(0)

スポンサーサイト

カテゴリ:- | 19:24 | - | -
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
トラックバック