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戦国江戸湾の海賊〜北条水軍vs里見水軍 真鍋淳哉

 シリーズ実像に迫る016

 房総半島と三浦半島。東京湾を挟んで二つの半島に展開した二つの水軍による戦いを描く。なんとなく地中海におけるキリスト教勢力とイスラム教勢力の仁義なき戦いを思い出した。
 北条氏の水軍は粗末な家でも焼き払うように命令されていたわけで、沿岸住民の生活の大変さが想像できる。
 だが、彼らは逞しく、半済という両属の手段などを利用して、両勢力の間でなんとか生きていたことも描かれていた。

 北条氏(おそらく里見氏も)が、この両属状態を積極的に利用していたことが面白い。必ずしも解消すべき問題のある状況ではなくて、侵攻の足がかりになるものでもあったという感覚は、国境がはっきり決められた現代社会の考え方には馴染みにくいものだ。
 だから見落としに注意しなければならない。

戦国江戸湾の海賊 北条水軍VS里見水軍 (シリーズ実像に迫る016)
戦国江戸湾の海賊 北条水軍VS里見水軍 (シリーズ実像に迫る016)
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