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南の島のよくカニ食う旧石器人 藤田祐樹

 岩波科学ライブラリー287

 沖縄のサキタリ洞で、とても古い人骨を発見した著者による発掘調査結果から、旧石器人の生活を想像したドキュメント。「ハトはなぜ首を振って歩くのか」と同じ著者であることを知り、驚いてしまった。
 研究の幅が広い!

 ついついサキタリ洞で定住生活を営んでいたイメージをもってしまっていたのだが、旧石器人なのだからキャンプを変えながらの生活が通常であり、サキタリ洞はカニの旬である夏の終わりから秋にかけての生活の場であったことが、根拠をもって明らかにされている。
 絶滅したリュウキュウジカのサキタリ洞からみつかった歯から推測される年齢が高いのは、旧石器人が高齢の個体を狙って狩っていたせいという可能性はないのだろうか?
 島嶼化ですべて説明できるなら、その方がエレガントではある。

 調味料はないながら、旧石器人もいろいろな味覚を楽しんでいたことが想像できて、彼らのイメージが生き生きとしてくる本だった。

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