<< 世界のモザイク パイ・インターナショナル | main | みんなが知りたい!ものの一生がわかる本 >>

古代オリエントの歴史 小川秀雄

 文明の始まりからローマとパルティアがオリエント世界を支配する前までの歴史を高密度に圧縮した一冊。

 ペルガモン王国など名前はよく出てくるのに実態を説明されることの少ない王朝についても取り上げてくれていた。首都以外に都市をもたない特殊な国、エジプトのオリエント政治にリンクしたり、離れたりする動向も興味深い。

 エジプトと違ってメソポタミアの覇権は安定せず、さまざまな勢力がつぎつぎと現れては消えていく。ペルシア帝国はアッシリア帝国を反面教師としたけれど、それより前の新バビロニア帝国は普通に教師としてしまった(あるいはペルシアが反面教師にしたのはバビロニアなのか)。判断を分けたものは何だったのだろう。
 実際に被害をうけた立場の方が、かえって真似してしまいやすいのかなぁ。

 あとがきや参考文献で三笠宮の名前がたびたび出てくるところも印象的だった。日本のオリエント学にとって重要な人物であったことが分かる。

カテゴリ:歴史 | 22:27 | comments(0) | trackbacks(0)

スポンサーサイト

カテゴリ:- | 22:27 | - | -
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
トラックバック