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世界の富士山 伊藤和明/監修

 観光的な本を予想していたら、がっつり富士山の災害対策を啓蒙する本であった。
 びっくりした。

 まず、富士山が属するタイプの成層火山が世界各地で災害を引き起こしていることが説明される。どの火山も恐ろしいが、セント・ヘレンズ山に起こった噴火現象の描写は簡潔にしてダイナミック。一編の記録映像を展開されるがごとき迫力があった。
 実際の死亡例は多くないのだが、爆風が怖すぎる。

 富士山の噴火形式を説明するところでは山頂噴火は比較的大きな噴火になること、最近の噴火は珍しく山頂以外からの噴火で大規模なものが続いていることが印象的だった。
 これらのパターンからは次の噴火が読めない。そのことにも危機感を覚える。

 それでもハザードマップは作成されていて、その紹介が本書の最後を飾っている。ハザードマップそのものも付録についているのだが、滝や湧水地の紹介まで入っているのは、イメージ悪化を心配する観光業者への配慮と思われた。
 その紙面でもっと情報を盛り込んでほしい気もしてしまったが、実際に影響があるだろうから仕方ないのかな。

世界の富士山
世界の富士山
カテゴリ:地学 | 20:57 | comments(0) | -

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