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装飾古墳と海の交流 虎塚古墳・十五郎穴横穴墓群 稲田健一

 シリーズ「遺跡を学ぶ」134

 茨城県ひたちなか市の装飾古墳、虎塚古墳とそのすぐ近くに存在する十五郎穴横穴墓群から、古代日本の海洋民の動きが想定されている。
 海上輸送の力は陸上輸送の100倍!道路が発達していなかった古代においては特に重要だったかもしれない。銚子沖が海上輸送の難所で、江戸時代には内水面が利用されていたらしいので、一概にはいえないが……太平洋と香取海を縦横にいききしていた人々の墓なのかもしれないな。

 虎塚古墳発掘の動機が、高松塚古墳の壁画を保存するデータを得るためで、虎塚古墳に壁画があることは予想外だった点がおもしろい。
 しかし、事前に環境を把握していたおかげで保存がうまくいった点を考えると、壁画があるかないか分からない古墳でも石室を開く前に環境を把握しておく必要があると示したわけである。

 側面の壁画に丸が9つあるのは中国の神話における太陽が9つ表れた現象を反映しているのではないかと想像した。そうだとすれば、ユギの絵が目立つことからも弓矢への拘りが強い一族だったのではないか?

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装飾古墳と海の交流 虎塚古墳・十五郎穴横穴墓群 (シリーズ「遺跡を学ぶ」134)
装飾古墳と海の交流 虎塚古墳・十五郎穴横穴墓群 (シリーズ「遺跡を学ぶ」134)
カテゴリ:日本史 | 21:48 | comments(0) | -

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