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本当は怖い動物の子育て 竹内久美子 新潮新書

 本当に怖い……動物の話から先住民、そして現代の日本人に繋がっていくところが!
 人間も動物、そして遺伝子の乗り物であることから完全には抜け出せていない。多くの虐待事例から著者はそのことを読みとっている。
 本能に打ち勝たなければ……と思うものの、多くの場合、虐待の当事者には本能の関係で自分がしでかしてしまっていることも理解されていないであろう。
 確かに動物のかわいさだけを物語るTV番組よりも、こういう恐ろしい一面を克明にする本が知られてほしい。

 タニマニアデビルのたくさん生まれた子供のうち、4匹だけしか乳首にたどり着けない生態は、すでに精子の段階で選別を受けているのにまだ選別するのかと呻きたくなる。
 発生の段階における問題に対応するために、ここでも選別をかけているのだろうな。

 あとがきにあったモソ人の「走婚」はとても興味深い風習だった。母方のおじに注目して世界史を見直すと、なにか面白いことが拾い上げられるかもしれない。

本当は怖い動物の子育て (新潮新書)
本当は怖い動物の子育て (新潮新書)
カテゴリ:生物 | 22:15 | comments(0) | -

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