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見えない脅威 生物兵器 小林直樹 アリアドネ企画

 炭疽菌、ボツリヌス毒素……etc.etc.
 生物兵器の実際について解説した本。911の直後に出版されたらしく化学兵器が使用された地下鉄サリン事件には、かなり言及している。
 オウム真理教が炭疽菌の散布も試みていて、感染の条件が揃わなかっただけということに戦慄した。生物兵器攻撃に、失敗した場合に、仕掛けた側は失敗したことが分かっても、仕掛けられた側は攻撃を受けたことすら認識できないかもしれない。
 成功するまでトライ・アンド・エラーを繰り返されたら……そんな恐ろしさも感じた。

 最強威力のものにこだわらなければ、生物兵器の材料になる細菌や生物毒が付近にいくらでもあることも恐ろしい。
 アメリカ軍でも、攻撃されることを防ぐのは難しく、攻撃されてからの対応に重点を置いているという。

 ソ連が自ら禁止条約に調印した生物兵器の開発を密かに続けていて、ロシアになってもやめていないらしいことは、(本書が書かれた後におきた)イラク戦争が存在がきわめて怪しい生物化学兵器の保有を理由におこなわれたことを考えると、理不尽に思えるのだった。
 亡命者により、もっと証拠がはっきりしているロシアは殴らず、イラクは殴るんだ。

 終盤に細菌兵器にむいた細菌やウイルスの紹介があり、感染力や致死性などで五段階評価されている。ちょっと書くのが楽しそう……まぁ、現実と切り離してみることができれば、気持ちはわかる。

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