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恐竜超世界 NHKスペシャル「恐竜超世界」制作班

 小林快次・小西拓哉 監修

 定説になっていないことを再現CGにしたことを告白している本。専門家の「こういう可能性もあります」を錦の御旗にして、創りたいシーンを創っていないか?
 そんな抵抗感を自分が強く覚えるのは、著者が正直に事情を説明しているせいや番組自身は見ていないせいかもしれない。番組の中でも仮説であることが強調されているなら、あまり問題ないんじゃないかな……。
 本質的にはリアル調の3DCGが持つ説得力への危惧かなぁ。ゲームで3DCGに慣れた世代にとってはイラストレーションと同じ「作り物」であることが分かっているのかもしれない。
 実写写真が使われている「むかわ竜」関連の情報は喉に引っかからずに落ちた。

 羽毛恐竜の脇役に出てきたアラスカのナヌークサウルスが、頭のやたらと大きな二頭身的な姿をしていて恐ろしいはずなのにコミカルだった。神の失敗作っぽさがある。

 モササウルス関連の情報は個人的に目新しくて興味深かった。そもそも卵胎生の胎児が溺れないのは羊水に高濃度の酸素が含まれているため?へその緒が母胎と繋がっていないから血液で酸素を送っているわけではないはずで、基礎的な知識が足りないことを痛感した。
 癌により17歳で亡くなった宮内和也さんが残された時間をかけてモササウルスを研究したエピソードには胸を打たれた。

カテゴリ:古生物学 | 23:11 | comments(0) | -

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