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長野県の地震入門 塚原弘昭・編著 しなのき書房

 長野県に災害をもたらす恐れのある活断層について分かりやすくまとめた一冊。マグニチュード7より小さい地震は、地表地震断層を生じるとは限らず、活動履歴を調べることが難しいとの説明付きだ。
 長野ほど広い県になると、知られざる活断層がいくつも眠っているんじゃないかな。地表に与える影響よりも浸食の方が早ければ簡単には見つかるまい。
 地雷のうえに住んでいるみたいな気持ちが増した。

 ちゃんと地表に現れている大規模な断層については個別の情報がある。
 長野県は、糸静線と中央構造線の両方がある凄い県なのだ。
 中央構造線の愛知県部分は活動的でないことで有名だったが、長野県に入った部分は活動的な可能性があるのか……ややこしいムーブをしてくれる。

 松代群発地震が地下水の侵入によって起こされた経緯は、アメリカのシェールガス採掘にともなう人工地震発生に似ていると感じた。
 群発地震発生時の松代が地震研究のメッカ状態になっていたことも興味深かった。
 ほとんど長野県にはないが被害を与える岐阜県の阿寺断層も怖い。震度予想から諏訪盆地の軟弱性もよく理解できた。

 巻末には地形図に長野県の活断層の位置を重ねたマップが載っている。個人的には活動のトレンド(横ズレ方向・上盤下盤側)も分かると、もっと良かったかな。

カテゴリ:地学 | 22:49 | comments(0) | -

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