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永遠の海 中村征夫

 世界各地の海で生きる動物たちを撮った写真集。
 ほとんどが熱帯・亜熱帯の海で、例外は三陸の海だけだろうか――さらに特殊な駿河湾の深海もあった。著者が気に入っている紅海が特に珍しく感じた。ほぼ周りから隔絶されて特有の生物が多く生息しているとのこと。
 スエズ運河が出てきたときは紅海から地中海に進出した魚がいたはずだが、やはり交流は控えめなんだろうな。船舶が運んでしまう生き物による生態系の混乱が心配になった。
 心配といえば沖縄の海について基地建設にともなう環境破壊をついつい意識していたが、とくに触れられることはなかった。全体的には逞しく再興していると言われても人間の悪影響はやっぱり気になってしまう。

 魚に対して「表情」を感じる人のようで、読みとったいろいろな表情の説明が興味深かった。コウイカに関する変なキャプションは他でもやらなくて良かったと思ったが。
 古いものでは1978年の水中写真もあって、技術の変化が写真に表れているところも面白かった。もっとも、古い写真でも発色よくて綺麗だ。かなり現像に苦労したんだろうな。

カテゴリ:写真・イラスト集 | 20:13 | comments(0) | -

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