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日本史の新常識 文藝春秋編

 古代から太平洋戦争直前まで、各時代の研究者が日本史の見方に新しい光をあてるオムニバス。新常識といえるほど固まっていない説もあるが、研究者の書いた章は情報源を示している。
 江戸時代の影響が思いの外大きく、鎌倉幕府成立を1192年とする考え方も江戸時代の価値観に影響を受けていたことに驚いた。鎖国に関して江戸幕府に対するネガティブな印象を最初に植え付けられたが、人口論のところでは評価されてもいる。

 継体天皇に関する、王位継承に関わることがなく地方で力を蓄えたためにチャンスが巡ってきたという説は、後世の守護大名が味わった京都にいる本家より領地にいる分家のほうが力で勝ってしまった事例を思わせる。

 平安貴族が激務だった話には、なんだか日本の官僚を連想した。過去のやりかたに従うことが第一で、無駄が多かったであろう点を踏まえても歴史の慣性力を感じてしまう。

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