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太平洋戦争シミュレーション 帝國海軍鬼道艦隊2 林譲治

 第四水雷戦隊と同じように冒頭に未来の話を展開する方式をとっているが、はたしてここまでいけるのかなぁ。むしろ最後まで書けない事の補償のために未来像を提示しているような気がする。できれば終戦の形が想像できるところまでいってほしいが……。

 レーダーももたないまま、空母と無線機の性能が向上しただけの帝國海軍がミッドウェー作戦に突入していく。あいかわらず海軍の本質的な認識は変化しておらず、空母を片道発艦した陸軍の迎撃機に助けられるという凄まじい事になっている。

 鍾馗か、この陸軍機で空母着艦などやれるものか。よ、寄るな。
「やめにいたすか、陸軍の展開。やめにいたすか、片山大尉」

 まぁ、覇者の戦塵でシュトルモビクが軽空母に着艦したような形で18機!の鍾馗を収容する計画だったのだが赤城が損傷したために、占領されていないミッドウェー島に向かうはめになっている……他の大型空母も半径100キロ以内にいるはずなのだが、陸海軍の連絡不足から話をつけられないのだろうなぁ。
 これらの戦果と問題が陸海軍機の統合に繋がっていったことは想像できた。

 電探の不在は痛いけれどもミッドウェーの戦訓があれば配備は促進されるだろうし、真空管は無線機関係で揃っているので今後の展開には期待がもてる。
 雲龍級空母はかなり軽視されていたがやはりインディペンデンス級軽空母と同程度の搭載機数がいけないのだろう。これですら量産されて露天係止が一般化すればかなり頼りになると思うのだが。
 日本海軍は「分散」メソッドによって情報の不利を補って、戦術で何とか逆転の道を探っている。史実では飛竜が偶然生き残ったように、他の船を必然的に生き残らせようってことか。分散配置ゆえも問題もでているけれども、アメリカ軍がそれを知らないうちは明らかに有利な面が多い戦いができそうだ。

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帝国海軍鬼道艦隊(2) (ジョイ・ノベルス SIMULATION)
帝国海軍鬼道艦隊(2) (ジョイ・ノベルス SIMULATION)
林 譲治
カテゴリ:架空戦記小説 | 10:12 | comments(0) | trackbacks(0)

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