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ルシタニア号最後の航海 ナショナルジオグラフィックDVD

 第一次世界大戦時にUボートに撃沈された大西洋を結ぶ客船ルシタニア号の謎に、タイタニックやビスマルクを発見したロバート・バラード氏が挑むドキュメンタリー。
 ルシタニア号の謎は一発の魚雷によって僅か18分で沈んでしまった事で、これによって人的被害も非常に多くなった。一説にはイギリスが密かに輸送させていた軍需物資が誘爆したと言われていたが、この調査ではその証拠を見つける事ができず、石炭の粉塵爆発が魚雷の衝撃で起きた事で被害が拡大したとの説が提唱されている。石炭船も危ないのだな……小麦粉運搬船でもこれは起きる可能性があるわけだが。

 原因が確定できなくて悩んでいるバラード博士をみるとつくづく海底調査には資金がかかって、それを引っ張ってくるのが大変なのだと気付かされる。現実はできるだけセンセーショナルであればあるほど良かったのだろう。それでも何とか道筋をつけようと真摯に調査している姿は偉いと思った。

 第一次世界大戦時のUボートはいつもは潜っていなくて、船舶攻撃も砲撃で行う事が多かったという。ここで雷撃を行ったのは、アイルランドのすぐ近くであったこと、相手が最速25ノットの高速船で、水上でも15ノットしか出ないUボートにはチャンスが少なかった事が挙げられるだろう。
 ルシタニア号は之の字運動まではしていないが、危険海域をその最大速力で突破するように指示されており、当時の対応としては悪くなかったみたいだ。どうにも運がなかったのだ……。

 第一次世界大戦の事なので証言者は当時10歳未満だったお年寄り、特に女性ばかりになってしまっていたのも印象的だった。子供心に受けた辛い事件の衝撃が、彼らの中に強く刻印されて残っていた事がわかった。
 最後に収容された遺体の写真が長々と表示される部分が見ているのも辛かった。

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ルシタニア号最後の航海
ルシタニア号最後の航海
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