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魔竜王の挑戦 神坂一

 異界黙示録の秘密を求めてやってきましたディルス王国。しかし、そこにもゼロスと敵対する魔族の手は伸びていた。それでも何とかカタート山脈に辿り着いたリナ達がみたものは!とかちょっと探検隊っぽく言ってみる。

 ストーカー神官ラルタークを筆頭に大量の魔族たちが現れるが、大量ゆえにゼロスにあっさり滅ぼされてしまう。一体一体の力量はセイグラムとまでは行かなくてもデュグルド程度はあっただろうに……この辺りインフレしているがあくまでもリナ達人間の力量を無闇に高めていない点は好感がもてる。高位魔族同士の戦いにチャチャをいれられたのも光の剣と竜破斬のあわせ技があってのこと。どちらか一方だったら歯牙にもかけられなかったことであろう。
 どう考えてもゴルンノヴァがテコとして非常に役に立っている。それでいいのか、ダークスター?まぁ、それをいえばロード・オブ・ナイトメアも同罪だけれど。

 魔族たちが増えていったシステムも興味深かった。神官と将軍の下にもさらに有象無象の魔族達の列が続いているわけで、ネズミ算といってよいかもしれない。ただ、魔族が部下に割く力はどう多く見積もっても1割を超えることはなさそうだ(ガーヴにゼロスが圧倒された点からみても)。
 そしてシャブラニグドゥが五人の腹心に分け与えた力も同様であれば、いかに封印されているとはいえカオスドラゴンが下克上をやってのけるのはかなり難しいのではないか。神の力の4分の1のそのまた欠片の赤の竜神の騎士と自分を同列に並べてもいるし……というか郷里のねえちゃんが一番インフレした存在だよなぁ。実際に顔を出さないからいいものの、頭が痛くなることがある。
 それでも、使えるものは全てを利用して生き残ってみせようと足掻くガーヴのほうが親しみをもって見れたのだった。
 けっこう良キャラだったんだけどなぁ、彼。

魔竜王(ガーヴ)の挑戦―スレイヤーズ〈7〉 富士見ファンタジア文庫
神坂 一
カテゴリ:ファンタジー | 12:13 | comments(3) | trackbacks(0)

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コメント
 ガーヴが人間味があって面白かったですねえ。魔族が一枚岩ではないというのは設定としては面白かったです。異界黙示録で得たことが次巻でどういう結果になるか楽しみです。

 ゼロスが降板ですが、面白くなってきただけにちょっと残念ですね。
| 恐竜戦隊 | 2008/10/18 2:42 AM |
 まぁ、実力で考えれば人間側が圧倒的に不利なところがありますからね。
 こういう設定でバランスを取ってくるのは見事です。

 ゼロスの降板は活躍ぶりの激しさを考えれば無理もないかと……。
| こいん | 2008/10/18 10:02 AM |
長編でこの巻だけイラストがやけに白い。。。
スクリーントーン使ってくださいよ!あらいずみ先生(笑)
その分、口絵には力入っている気もしますが。
ダブルで「烈閃槍!」を放つ見開きイラストはダイナミック!
| 宇宙の子供 | 2011/05/11 9:33 PM |
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