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ミステリ・アンソロジー機〔消議紊蓮△海海砲い

神影荘奇談:太田忠司
 伝奇的な雰囲気を狙い過ぎていて妙な具合になっているといわざるをえない。けっきょく被害者と同じ轍を作者が踏んでいるようにみえた。まぁ、事件というよりヨタ話の一種として聞くには良さそうな話だ。
 配役も多すぎて微妙だが、それは世界観の必要性からか。

Aは安楽椅子のA
 とても奇抜だった。なるほど安楽椅子探偵、なるほど。隠し場所はおおよそ想像がついたものの屈折率を利用したトリックではないかと無駄に深読みしてしまった。
 作品を成り立たせる条件はかなり特殊だがそれだけに独特の空間を構築する事に成功している。オチは読めた。

時計じかけの小鳥
 たった一冊の文庫から開けていく世界の広いこと、きりのないこと。そして少女を大人へ成長させる切っ掛けにもなったというオチが美しい。
 ともかくひたすら考えを連ねていって確からしいことに到達する流れには驚嘆させられた。書店という空間もいい。

納豆殺人事件
 納豆が絡んでいい大人の刑事たちを驚かせまくるのが楽しかった。固定観念にこりかたまることの滑稽さと危険さを同時に伝えている。そもそもの前提の置きかたを変えてしまえば、状況はまったく変わってみえてくるわけだ。
 問題のセリフには違和感を覚えていたのだが、推理しないミステリー読者でかたじけない……あと幼女が可愛かった。ようじょようじょ!

名探偵は、ここにいる―ミステリ・アンソロジー〈1〉
名探偵は、ここにいる―ミステリ・アンソロジー〈1〉
太田 忠司,鯨 統一郎,西澤 保彦,愛川 晶
カテゴリ:ミステリー | 00:26 | comments(0) | trackbacks(0)

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