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ゲリラの戦争学 松村劭

 決戦を行えない軍事的弱者にとっての抵抗手段ゲリラ戦について、歴史上でわりと情報のあるものを取りあげ、その一般化と対策案をあげている。
 ゲリラは確かに有効な抵抗手段だが限界も厳然として存在することを感じた。損害率が正規軍の10倍に達し、国土の荒廃も並々ならないものがあるのだから、よほどの覚悟と勝算がなければやってはいけない戦術だと思う。
 いや、覚悟がなければ決して勝算が得られない戦術ですらある。

 少なくとも日本のような島国ではゲリラ戦はまともに機能しないだろう。政府軍が効果的な抵抗を締めていしている時に平行して行うならまだいいが、普通のレジスタンスはやってはいけない。聖域もなく掃討を受け、国土と国民を傷つけて敗北するだけだ……まぁ、四方を海に囲まれているのを利点として制海権を持つ側を味方にできれば多少は変わるかもしれないが。
 やはり基本はナポレオン戦争のイギリスがスペインでやったように外地を戦場にして国内に脅威を持ち込まないことだ。酷いようだが、それが島国の正しい戦略かと…。

 聖域が冷戦構造にあって初めて機能した特殊なファクターであったことも意外に感じた。確かに普通の状況で聖域を提供するのは喧嘩を売るのとそう変わらない。ゲリラの側も良く考えて勝てるゲリラ戦だけをするようにしてほしいものだ。
 それが結果的に双方の被害を抑える事になるのだから。

ゲリラの戦争学 (文春新書)
ゲリラの戦争学 (文春新書)
松村 劭
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