フィールド版 続 鉱物図鑑 松原聰
2007.11.08 Thursday | by sanasen
タイトルの通りフィールド版 鉱物図鑑の続編にあたる図鑑。いささか特殊な産状や鉱物をとりあげている。表紙にもなっている三角銅などはそのもっともたるものだろう――今じゃ採集できないけれども。
日本新産鉱物に熱い視線をむけているのも特徴で、外見や希少性だけではない魅力をそれらに感じずにはいられない。若林鉱ほしいなぁ。
おまけの産地ガイドは北海道や離島などの遠隔地が目立った。首都近郊の産地では絶産したり、禁止になったところが多すぎるのだろうか。ぐうぜん近くに住んでいるのでなければ、紹介されている全てをまわるのは難しいだろう。
それにしても、岐阜県上宝村の絶壁上にある産地にはどこか魅かれてしまう。危険な場所には危険をおかすだけの価値ある宝が眠っていると人間考えがちなのだ。実際は素晴らしいものが楽に採れたり、苦労して採ったものが大したものではなかったりするのだけれど、それも醍醐味だろうか。
もうひとつのおまけとしてマイクロマウントのつくりかたが紹介されている。資源が限られている以上、楽しみ方に工夫するほうが趣味を長く続けるコツになるだろう。顕微鏡を買う資金を標本にまわしちゃう人もいそうだが。
フィールド版 続鉱物図鑑
松原 聡
日本新産鉱物に熱い視線をむけているのも特徴で、外見や希少性だけではない魅力をそれらに感じずにはいられない。若林鉱ほしいなぁ。
おまけの産地ガイドは北海道や離島などの遠隔地が目立った。首都近郊の産地では絶産したり、禁止になったところが多すぎるのだろうか。ぐうぜん近くに住んでいるのでなければ、紹介されている全てをまわるのは難しいだろう。
それにしても、岐阜県上宝村の絶壁上にある産地にはどこか魅かれてしまう。危険な場所には危険をおかすだけの価値ある宝が眠っていると人間考えがちなのだ。実際は素晴らしいものが楽に採れたり、苦労して採ったものが大したものではなかったりするのだけれど、それも醍醐味だろうか。
もうひとつのおまけとしてマイクロマウントのつくりかたが紹介されている。資源が限られている以上、楽しみ方に工夫するほうが趣味を長く続けるコツになるだろう。顕微鏡を買う資金を標本にまわしちゃう人もいそうだが。
フィールド版 続鉱物図鑑
松原 聡
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