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サバンナの戦士たち ナショナルジオグラフィックDVD

 タイトルからてっきり狩猟生活を営む人々のドキュメンタリーだろうと思っていたら、バリバリの現役軍の挑戦が描かれていて度肝を抜かれた。主人公はボツワナ軍、彼らが戦う相手は他国の軍隊ではなくて、国内の野生動物を襲う密猟者たちだ。

 数百万ドルの軍事予算を費やして、密猟者と戦っているというのだから凄まじい。しょうじき軍隊の仕事かなぁ、どうせ過激な対応を取ってるんだろうなぁ、と思ったのだが、あれだけの広い範囲で緊密に活動できる組織は軍隊しかないし、対応も意外と平和的なものだった――少なくともカメラの前では。
 アフリカの兵士といえども基本は都市生活者であって、野生動物と接して活動していくことは珍しい体験なのだと説明されているのをみて、自分の偏見に気付かされた……それでも訓練の末にかなり動物を理解して彼らへの愛着と密猟者への憎しみをもつ人々が育成されている。
 ライオンに手で餌を与えていた人はいろいろな意味で無茶なキャラクターだったけど――冗談めかして「ライオンが飛びかかってきても90%はじゃれてるんですよ」と説明していたが、残りの10%は!?
 軍隊のマッチョな部分を薄々感じさせられたエピソードだった。

 密猟者の問題には彼らに他の仕事がないこともあるのだけど、ボツワナで暴れる彼らは越境してやってきた人々だから、社会対策的解決も容易ではない――ほとんど不可能といっていいだろう。国境付近で軍事活動させる危険も気になったが、隣国が反応して国境の兵力を増やせば、むしろ密猟者が越境しにくくなって都合がいいかも……。
 いろいろと考えさせられることの多い映像作品だった。ここまで真摯に野生動物のことを考えている国があることに何だか勇気づけられたよ。

サバンナの戦士たち
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