<< 焦熱の波濤7〜怒涛!豪州上陸作戦!! 林譲治 | main | 焦熱の波濤9〜救国作戦!ホワイトハウス爆撃指令!! 林譲治 >>

焦熱の波濤8〜猛襲!ブリスベーン大空襲作戦!! 林譲治

 ヒトラー総統暗殺によって終戦工作の準備が整う。暗殺シーンでおこった謎の現象はちょっとアレだったが……ヒデアス星団のアルデバラン近くの暗黒星って何だよ。ヒトラーにかけられる言葉がマクベスだったのも印象的。ゲーリング元帥のハムレットネタといい、シェイクスピアに凝ってたのだろうか。
 そんな相手に小国の悲哀や、日本で非主流はであることの悲哀を感じさせられても困るのが正直なところだ。高杉少佐と落合中佐の運命に表れた差は陸軍と海軍の先進性の差なのかもしれない――落合中佐の方が多少持って回った皮肉のいいかたを知っていただけの気もするが、そもそも陸軍の作戦参謀からは持って回った皮肉を解する知性さえ感じられないのであった……。

 太平洋戦線に目を転じればオーストラリアを巡る戦いもいよいよ佳境、東海岸を舞台に激しい角逐が繰り広げられている。手強さを感じさせるのがいまいち気合の入らない米軍ではなくオーストラリア軍のほうであるのが皮肉だ。
 これが米本土上陸作戦だったら、このオーストラリア軍並に米軍が戦ったのだろうか。新兵器をどしどし投入してくることを考えても万に一つも価値目がないことが分かる。
 ただ結局戦争は頭脳が五分なら戦えて、失敗の少ないほうが勝つ、という理論はほとんど信仰のようなものだと思った。特にアメリカを敵に回す場合は分が悪すぎる。考えかたを変えて、「そもそも戦争が成り立つ程度の実力差なら」を付け加えても厳しい気がする。まぁ、イギリスのおかげさまで戦争中に戦争目的が変わってしまうウルトラCが起こったせいで国力がまともに使えなくなったのは大きいだろう。
 考え方によっては大した戦略もなく戦端を開いたおかげで日本は新しい状況に生き残りやすかったといえるのかもしれない。

 そしてグランドスラム爆弾は小さな核兵器として扱われているようなもんだね……これも皮肉。

焦熱の波濤〈8〉猛襲!ブリスベーン大空襲作戦!!
カテゴリ:架空戦記小説 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0)

スポンサーサイト

カテゴリ:- | 23:00 | - | -
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://sanasen.jugem.jp/trackback/695
トラックバック