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「静かなる誕生」から「激動の死」へ 太陽と恒星 ニュートンムック

太陽 誕生から死へのシナリオ
 HR図に各時代の太陽をあてはめて、その変化を追っていく。途方もない時間間隔とその大部分は安定期である事実のアンバランスさがやっぱり独特だ。
 すでに解明されているつもりになっていたジェットの問題がまだまだ実証されていなかったり、興味深い謎のスーパーウィンドの話があったりして知的好奇心を刺激された。ニュートリノが観測されるまで太陽が核融合で輝いていることを確実視していなかったという文脈には科学の懐疑性の高さがうかがわれる。それでよいのだ。

激しく活動する太陽のダイナミックな姿
 こちらは美しい太陽画像をふんだんにつかった太陽活動の紹介。ようこうの活躍がかなり光っており、なかなか鼻が高い。みんな一生懸命に太陽を観察するのは社会活動への多大な影響を考えたら当然だよなぁ、とやっと納得した。
 表面より熱いコロナへの関心も無理はなく、太陽が金髪縦ロールお嬢さまであることを再確認するのだった――違うか。

太陽観測衛星「ひので」
 まぁ、簡単な解説と速報的な観測成果の紹介。得られたデータが全部解析されるまでには膨大な年月が掛かるだろうなぁ……他の探査の話題をみても。いとかわのデータなど、処理ペースも非常に興味深い。
 耳慣れない「グレゴリアン型望遠鏡」の単語に心惹かれた。熱放出システムの存在意義には納得だ。

宇宙望遠鏡がとらえた星の生死
 内容から必然的に星雲のたぐいが多くなっているので非常にむふーできた。スピッツアーなど可視光以外を対象とする望遠鏡から得られた画像も多い。印象的だったのがらせん星雲の話題でオールト雲が残っているというのが興味深かった。ガスを浴びることによる減速もオールト雲の位置では致命的にならないのかな。

“ミニ太陽系”が生まれつつある姿
 ここまでくると木星の衛星系との比較に興味が湧いてくる。氷をまとえる惑星が多いだろうから、けっこう大きな星があるんじゃないかな。

恒星最期の巨大爆発「極超新星」の正体
 方向性をもっているのが幸いなような怖さのような……死の弾丸が宇宙を駆け巡っている感じ。まぁ、近傍で直撃を喰らわなければ大丈夫だと理解はしたのだけど。
 星が何とか質量を死蔵しようとしても宇宙はそれを許さず最大限に吐きださせようとするシステムの方向性みたいなものを感じる――なんていうと宇宙からの帰還っぽいな。

急展開する「ガンマ線バースト」のなぞ
 こちらも興味深く、途方もない規模のビリヤードが鮮烈なイメージを刻んだ。マグネターが近隣にあって数十年に一度ショートガンマ線バーストを浴びせるような星では生命の存在しようがなさそうだ……性悪な感じ。

太陽と恒星―「静かなる誕生」から「激動の死」へ (NEWTONムック)
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