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ナイルワニの最後の祝宴 ナショナルジオグラフィックDVD

 一個目の「の」はタイトルにない方が良かったかな。南アフリカのクルーガー国立公園といえば、もはやこの手のドキュメンタリーで耳慣れた場所だ。ここでは雨季と乾季が存在していて動物たちの生命線である川は干上がり、淵に残った水溜りが乾季の生命線になる――と同時にあの世への入り口になる様子が映し出されていく。

 水辺の活動的とはいえないのったりした空気の中にアドレナリンを噴出させる死の一瞬が待ち受けているのが空恐ろしい。
 でも、死の演出者であるナイルワニが草食動物であるカバの下位にあって場所を譲ったりしているのはコミカル。カバは怒らせると本当に怖いらしいからなぁ。象も危険だし、草食だから猛獣ではないというのは甘い認識なのかもしれない。

 命と同義である水がどんどん減っていき、水溜りが泥濘に過ぎなくなってしまっていくのは見ていて心細い気持ちになった。雨が降ったら喜びを感じ、動物たちも嬉しいんだろうなと押し付けがましい感情の投射までしてしまった。
 あれほどの猛威をふるっていたナイルワニまでもが、乾燥には抗するべくもなく骨となっていくのをみると生命の儚さを感じずにはいられなかった。

ナイルワニの最後の祝宴
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