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鋼鉄の海嘯1〜樺太沖海戦1 横山信義

 このシミュレーションのテーマは各個撃破ということでドイツがイギリスを完全に下してからのソ連との開戦を決定している。いっぽう日本は中国との泥沼の戦いを演じることなく何とか安定した国家経営をやっていたところに、まさかのソ連からの侵攻をうける超展開になってしまう。
 史実よりはるかに不利に展開している独ソ戦に苦しむスターリンが開戦を決意した理由はいまいち解せないが、どうも対日問題からアメリカを戦争に引き込もうとするやけっぱちの理由が透けてみえる気はした。
 けっきょくテーマの通りソ連が屈服してからアメリカがのこのこと参戦してくる展開になりそうで、二大大洋を挟んだアメリカとの角逐が楽しめるのかもしれない……コスト的に考えてお互いにやっていられない気がするが。
 普通はアメリカが旧大陸からはじきだされた段階で自然停戦状態になってしまうのではないか。どうせ日本とドイツの利害が長期間にわたって一致するわけもなし。個人的にはおなじイギリス屈服でも叛逆の旭日旗のほうが好みの展開だなぁ。

 ただ、ソ連や満州を舞台にした戦力展開はなかなか興味深かった。海軍の役割がいかにも中途半端なのにタイトルが海洋系になっているのは少し不思議。まさか義勇アメリカ艦隊が量産されて北洋決戦か?
 あまりに多作で戦争ものにこなれすぎているために、かえって妙な不満が生じる余地のある著者だけどやはり「今後」が気になってしまう。

樺太沖海戦 1―鋼鉄の海嘯 (1) (C・Novels 55-56)
樺太沖海戦 1―鋼鉄の海嘯 (1) (C・Novels 55-56)
横山 信義
カテゴリ:架空戦記小説 | 20:15 | comments(0) | trackbacks(0)

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