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うみのいえ 大塚幸彦

 人間が海に捨てたものを住みかとして暮らす海の生き物たちを撮り集めた写真集。
 ただの汚いゴミに思える代物もそこに価値を見出して頼りに存在があると気付けば、また違った視点で見えてくる。だからといってゴミのポイ捨てを容認していいとは到底思えないが……人工漁礁はいいと考えるのはダブルスタンダードなのかなぁ?
 まぁ、空き缶や古タイヤが家になるとしてもビニール袋はまったくいい影響を与えないので、温暖化防止よりもその点で有料化するのはいいことだと思う。

 話を写真に戻すと人工物の色彩に負けないくらいカラフルな海の生き物たちが目に眩しくて、とても愉しませてくれた。いちばん気に入っているのは色彩的には地味な――作者も気に入っている様子の――ウツボくんだったりするけれど。ギターを使ったネタとコメントがとても面白くて笑ってしまったよ。
 ウツボはあのギョロ目で佇んでいる姿がどこか哲学的なのだった。

 あと、イソギンチャクの類が文句なく美しいのは当然としても、イカの卵塊があんなに風流なものだと知ることができたのは大きな収穫だった。例えられるものはあっても本当の意味での植物が寄りついていないことも、「うみのいえ」を趣深くしていた原因かもしれないな。

うみのいえ
うみのいえ
大塚 幸彦
カテゴリ:写真・イラスト集 | 21:10 | comments(0) | trackbacks(0)

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