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旭光の艦隊、ニューカレドニア戦記3 林譲治

 ついにタイトルにあるニューカレドニアにやってきた。フランス領のこの地を利用することで様々な勢力が自分に有利な国際環境を構築しようと四苦八苦する姿が生々しい。日米が飛びぬけて強大な海軍力をもつ太平洋といえども、そこに存在する勢力は2国のみではなく、時にはイニシアチブを握ることもある。
 その役者の豊富さが楽しかった。

 そして、気が付けば厄介払いに出世させられてしまっている感じの三鷹大佐と立川中佐の腐れ縁もここに極まり――オチはなんだかツンデレなのだった。
 割と小さくても決定的な艦隊決戦は航空機が戦艦を沈めることになった。これはタイミングが最適だったことも大きい。史実の航空攻撃をみても条件が整っている事が戦艦撃沈に有利に働くのは当然中の当然だ。実戦は軍人将棋ではないのである。
 しかし、この事実を有利に働かそうと隠したことが戦争の火種になってしまうのだから、この世界の海軍上層部はどうにも立ち回りが……バカ!おおいなるバカ!!
 いくら三鷹大佐が暗躍したといっても戦艦1隻分の責任問題では影響には限界があったようだ。陸奥が残っていることなど、プラスにはなっていると思いたいが。

 最終的には日本海軍にしては異例の若き将官が誕生することになったわけで、その戦歴を見守ってみたくなったのだが、どうもここで<完>らしい。

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旭光の艦隊、ニューカレドニア戦記〈3〉 (ジョイ・ノベルス)
旭光の艦隊、ニューカレドニア戦記〈3〉 (ジョイ・ノベルス)
林 譲治
カテゴリ:架空戦記小説 | 22:14 | comments(0) | trackbacks(0)

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